9月29日
ついに1か月が過ぎた。なんだかんだあっという間だったような忙しかったような。
外に出るととにかく寒い。途中何度も寒くて死にそうだった。
月末にはいくつかの美術館、博物館が無料開放されるとあって朝から奥の人が町に出かけている。
私も朝早くから向かおうと思ったが案の定寝坊。友達と待ち合わせをするのかもよくわからないまま町に繰り出す。前日にギリシャ人と行動をする?みたいな話が出たが、教会に行くらしくあとから合流することに。友達と始めて行くゲディミナス塔を訪れる。ここはなんといっても道がひどい。途中階段があったりもするが、基本ヨーロッパのごつごつとした地面で、実は足を怪我している私にとって負担が非常に大きい。それでも景色は圧巻。昔の城の一部で、中にはリトアニアの建国や独立の歴史などの展示もあった。月末ともあってそもそも人が多く、待機時間があったり、寮の友達とも会ったりした。
こういう近場の観光地はあまり出かけていない。友達が遊びに来た時のために残しているし、街中を歩くだけというのは私にとって退屈である。2人という人数は絶妙で自分の見たいものをじっくり見れて、会話も最小限でいい。本当に楽しかった。途中で友達から連絡が来たが、見て見ぬふりもしてしまった(笑)。まだブログの存在がばれませんように。
というところでもう一人とも合流したので、Hensburgerというチェーンのハンバーガー店に向かう。
クーポンを使ってダブルチーズバーガーのセットが4ユーロ。最近安いと思ってしまうのは物価に慣れてきてしまっている。冷静に考えると普通くらい。お会計時にレシートが渡されなかったり、自分だけ割引が適用されなかったり不遇だった。しかもメニューも間違えらえれたのだ。商品注文時に店員は伝票をトレーの上において、何を注文したかわかりやすくしているが、何度探しても私の注文がない。結局おいてあったのは明らかに2人前はある違う注文。だが友達誰も取る人がおらずおそらく私のだと判断をしていただく。お昼時で混んでいたし、他の人もモンクを言っていたのでよくあることなのだろう。
4ユーロの注文が8ユーロ超えのセットに代わって結果ラッキー。満腹まで食べられた。
次は美術館。日本展がある。侍とか妖怪とかあとは古いアニメ、漫画の展示だ。国立美術館で行われ、最初に向かったのは物品コーナー。あまりぼったくり価格ではない調味料系(ソースとかみりん)やカレンダーもありすごく懐かしい。てかソースはここで初めて見かけたというくらい貴重なので買っても良かった。お値段8ユーロだけど…。
展覧会は楽しかった。セーラームーンのポスターやドラマの広告、水木しげるや最近話題の村上隆の作品展示もあった。特にやばいのが18禁コーナーで思いっきりやばいのがたくさん。思い出したくもない。(今思い出して気分悪い。)イラストやを見つけたり、そしてこの顔である。日本人なら誰でも知っている言葉。
その後は公園で気球を見ながらピクニックをするというところで帽子がないことに気付いた。あるとすればお昼を食べたところ、ルートを調べて徒歩で向かう。幸い店のカウンター近くにおいてあり、一安心。ここからピクニック会場まで向かう。ただでさえ遅れているのだから早くつかないと。だがバス停を一つ間違えた。しかも間違えた先はもとのバス停からかなり遠くにある。仕方なく小走りで森の中を進んでいく。
つくと公園の中心のほうで座って談笑している姿が。友達も何人かいて安心した。だがここでも問題が。一対一はいいのに集団の会話は難しい。所々会話のタイミングをうかがって混ざる。
あとはサッカーをした。何年ぶりだろうか。日本人は多いのでレベルも同じくらいで楽しかった。
7時過ぎには解散になったが、帰りたくない。寮でインターナショナルディナーをやっていて、私はしつこく誘われていたのだが、断っていたからだ。みんな帰るし帰るけども。
帰り道、一人で歩く。写真を撮れるチャンスだと思う。こういう時に一人になりやすい気がする。根が騒ぐ系の人じゃないのできついのだ。いつも孤独を一瞬感じる。
帰り途中でIKIによる。卵が欲しい。ここでもう一人の日本人と出会う。だが事件が。デビットカードがない。どこだ。落とした記憶もないし、一緒に出したもう一つのカードは出基にある。どういうことだ。ひたすら頭を抱えながらも店内じゃいったんできんと思い。外へ。お金を別な口座に移しタ。そしてカバンを全部出すためにバスで家に向かう。どこにもない。家帰って確認した。ない。なくした。ない。……。もう何もかもがどうでもよくなった。1時間くらい無気力で、でも何か食べなきゃと思い、チャーシューと米を一緒に炊くだけの炊き込みご飯。味はおいしい。もうひたすら何もしたくない。何回探しても見つからない。詰んだ………。カードをなくした人の話とかを調べつつ、気づいたら電気をつけたまま寝ていた。
次の日も永遠に気力はない。幸い授業は休みで何も予定がなかったが。2時過ぎまでだらだらして、かろうじての気力で野菜炒めを作り始める。作るときに寮の人がいたが、愛想笑いくらいしかできなかったと思う。作って皿を放置したまままた眠りにつく。夜ようやく気分がましになってきた。このままじゃやばいと思って一度外に出たのが少しリフレッシュになったのだ。13度の中半袖短パンで出たせいで死にそうだったが。夕飯時には個人的に一番仲がいいと思っているヨーロッパ人にことのあらましを少しだけはなっせるまで回復した。のでついでにポテトサラダも作った。
その後は隣人にもメンタルがやばいことを伝え、どうやら明日何かのイベントに誘われたっぽいが…という感じで少しだけ気持ちが持ち直した。
そして火曜日、授業はあったし間に合う時間には起きた。だが完全にメンタルが回復したわけでもないのでさぼる。二度寝して12時。もう一つの授業には間に合う時間だったが、これもパス。結局2時過ぎまでだらだら無気力だ。台所に向かうとまた彼がいる。今起きた?と聞かれて、YESと答える。ポテサラをパンにはさむだけという簡単な食事をとり、図書館に向かう。元気がでて、流石に外出しないとやばいと思ったのだ。ブログの編集をひたすらやって7時過ぎに切り上げて、また飯を作る。そろそろ鶏ひき肉を使わないとやばいので、明日のそぼろ丼の下準備だ。料理が心の支えにもなっている気がする。
明日こそは外出をしよう。
あと誘われてたイベントの詳細が分かった。隣人からしか誘われていないのが少し心に来たもののメンタルやられてたし…言い訳かな。人生を楽したい。