日記 10月9日 17回

10月4日
今日はフィールドワークの日。
授業で紹介されてからずっと気になっていたKernaveケルナベという考古学で有名な場所へ向かう。朝が早くてわりとギリギリの時間になってしまったが無事に時間内に到着。自分が着いた時にはわりとほとんど集まっていたし、女子が大半なのでなんて挨拶をすればいいのかもわからず、とりあえずなんとなく後ろの方は並んでやるべきことを進めていく。
移動方法は貸切のバス。大学所有のものらしく、なんと無料でいけた。これはデカすぎる。時間ギリギリできた友達の隣に座って、少し雑談をするも、朝が早すぎたせいで彼は爆睡。私は友達への返信や漫画を読みつつだらだら過ごす。思ったより早く1時間半くらいで到着。最初に思ったのは何もない…。だ。途中から薄々わかってはいたけど、スーパーはパスが止まった所にあるものが1つ、カフェやレストランも調べた感じ1、2件しかない。
お昼はスーパーで買い出しかなぁとか一抹の不安が残りつつもケルナベ見学スタート。まずは博物館から。主にケルナベについての歴史について触れており、かつては首都としての機能を果たしていた時期があったらしい。人々の生活環境の変化とか、女性のお墓にだけ鍵をつける文化とか色々な話があってかなり興味深かった。教授と博物館の人はかなり仲良さげに話してた。長年同じ授業を行っているのだろう。
博物館を自由に見て回る際に、ずっと疑問に思っていたことがあったから聞いてみた。なぜ畑は平地にあるのにわざわざ丘の上や高い場所に集落を立てるようになったのかと。答えはシンプル。そっちのが安全だからだ、と。もちろん言いたいことはわかるけど、それほど危険な地域だとはじめ思えなかった。しかし実際はいくつかの集落があったり、洪水等の危険があるのであろう。それだけ聞いて納得して一人で探索を続ける。私はこういう博物館系を複数人で楽しむことが苦手だ。自分の興味のあるところをじっくり見たいし、興味ないことはどうでもいいし、、、。それでもほんの少しだけ集団の中にいたいという気持ちもあったりする。
博物館後は実際に住居があったエリアの散策だ。本来はお金を取られるであろう、入口を普通に通り抜けた先に広がっていたのは大量の丘。さっき見たのとほとんど同じだ。ただ日本と違って、自然のエリアに柵などはなく割と自由に好きなところを好きななだけ回れるようになっている。にしても教授の歩くスピードが速いこと。私たちが単に遅いだけかもしれないけど教授だけどんどん先に進んでいく。
丘からの景色は思ってたよりも普通。虫が大量にいたし、教授の話はあまり聞き取れないし、足は痛いしで大変だった。ただ聞けたことは向こう側にかつて本拠地はあってこれからそこに向かうことだ。教授の話をっ聞くために、先頭付近を歩く、と誰かがおかしをくれた。おなかがすいていたし、かなりありがたかった。ただ配っていた本人のものじゃないと分かった時は少し笑った。
昔の家の再現と思わらるものがあった。イメージは中世くらいの木造建築かな。家の形は全然ありつつも中はとても狭い。基本部屋は2つか3つのみ。台所と食事場、あとは寝室のようなもの。ただ扉で区切られているわけではないので実質1つの部屋である。


10月5日
ちょっと気力を持ち直したかと思えば、怠惰だ。何もしたくない。やることはあるとわかっているのに体が動かない。ずっと布団の上でだらだらして1ごろにおなかがすいて焼うどんを作る。作った後はまただらだらタイム。気づいたら4時を過ぎ、友達の誕生日パーティーに参加するために、準備をしていく。

バス停にてたまたま友達と会ったので、一緒に向かう。道中バスのチケットをチェックする人が来てその時まだ買っていなかったので罰金として8ユーロとられた。悔しいけど自業自得…。何とも言えない。リクエスト通りのお菓子をもって、会場に向かうとすでに準備がされている。思ったよりも華やかで食事も豪勢だ。ピザやタコス、リトアニアの有名お菓子等いろいろある。私は半分くらいとは初対面だったので交流を深めていく。リトアニア人や日本に留学予定の子、日本と韓国のハーフの子などそれだけで来てよかった。肝心のパーティーでは食べることを最優先にした。なぜなら普段こんなジャンキーな食べ物を食べないからだ。途中、ちょっと常識ないなと自分で思うほど無計画に食べていたが、まあ許されただろう。人と話して盛り上がって食べて35%のアルコールを飲んだり、お酒弱い人たちが途中離脱したりと…。

食事後はカラオケ。リトアニアの中でも数が少ないらしいが、貸し切り部屋でのカラオケを楽しめた。日本留学予定のリトアニア人が1番歌い、最初は割とみんなが知っている曲を歌っていたが、途中から日本曲が増えていき(椎名林檎とか)過半数いる日本人がメインになった。序盤ではサプライズケーキがつ登場。ろうそくの代わりにでっかい花火が突き刺さっていて迫力はすごい。カラオケ中もメインでは韓国人に話しかけて、あとは少しうとうとしながら聞いていた。

普通に楽しめた。カラオケの値段が2時間で90ユーロと聞いた時はさすがにビビったけど人数がそこそこいたし一人あたりはそこまで高くない、と鷹をくくっていました。

そんなことは置いといて、リトアニア人がケガして帰ったり、韓国人が荷物を部屋に置いてきたり、よくわからないけどとりあえずリトアニア人と一緒に歌ってみたり…。ワンピースもリトアニア人と一緒に歌った。夜2次会と称して飲みに誘われたが、さすがに次の日に予定も入っていたし、これ以上お金を使いたくない気持ちが強くて遠慮した。

10月6日
今日はオランダ人と会う日。昨日の夜に12時にオールドタウンで集合と決めたのでだいたい2時間前に起きる。久ぶりに会ってけど全く変わっていない。名前を聞きたくて日本語で自己紹介できる?なんて聞いてみたけどなかなか名前を言ってくれない。てか名前最後まで分からなかった。二人でいろいろ市街地を散策した。私は全然町巡りをしていなくて、外見は知っているけど中は入ったことがないなんて施設もかなりある。友達とか誰かが来た時にまとめてみようと思って残しているのだ。

食事はもちろんリトアニア料理。ダンプリングを食べたことがなかったので初挑戦。中の肉が思ったより少なくて微妙だった。前菜として食べたチーズ上げのほうがよっぽどおいしかった。

旅の記憶や日本での思い出等を語り、お店を後にする。テーブルウォーターや前菜はほとんど彼が払ってくれた。他にもスムーズな注文や、レストランでの英語の使い慣れ差に素直に感心しつつ、私もここまで流暢に話せるようになりたい。大学通りや丘の上に会ったよくわからないキリストのオブジェクト、オランダ大使館や教会等をひたすら巡った。会話しながらだったが、流暢すぎる英語と時々何を言っているのかわからなくてだんだん疲れてくる。そんな状態でいたからか、昨日くらいからおなかの調子が悪くて猛烈にトイレに行きたくなって、大学まで急いで向かう。トイレのためだけに3ユーロとか払ってレストランに行くのはばかばかしいといまだに日本の感覚は抜けない。日曜日だったが大学のトイレは空いていて、無事に漏らさずに済んだ。夜ご飯はオランダ人についていってレストラン街の中から探す。インド料理やリトアニア料理など安くておいしそうな候補がいっぱいある中、私のことを気遣ってくれたのか一番安い店を選んでくれた。この時今でも覚えているのだが、英語が言葉にでいない瞬間があった。日本で彼と旅行していた時も途中から疲れで英語が出なくなるタイミングがあったのだ。
だいぶ疲れを感じ始めながらも、おいしいグラタンで気分回復、オランダにもあるというLIDLにてパンとシリアルの買い出しをして、バスの時間が迫っていたので大慌てで別れをすましながら、帰宅。最後夜ご飯をおごってくれたのに随分雑な別れになってしまったと反省した。その後telegramにてお礼を伝えるも返信を忘れてしまった。

10月7日
何もしたくない。寒いしやる気が全くでない。昨日買ったフレークを食べながら永遠にだらだらしていく。ルームメイトもいないので何も気になしくていい。ごはん食べるのもめんどくさったので、ふりかけと味噌汁で、雑炊やおにぎりを作っていく。以上。

10月8日
今日は朝からリトアニア語の授業。だがあさおきるのが遅かったせいで、ギリギリの出発。そしてあたりを見渡すとすごい濃い霧。間に合ったかと思えば、時間前にバスが出発したせいで結局30分近くの遅刻となった。いつもと違う教室で少し迷子になるしで、大変だったが授業自体はゆっくりでありがたかった。授業後テスト範囲について確認すると基本教科書からしか出さないらしいので耐え。教室を出る。すると日本語が聞こえてくる。意外と初対面の日本人は多い。話しかけてみるとなんと観光客だった。10月のど真ん中に社会人で旅行しているらしい。一緒にゲディミナス塔まで行って、話をして別れた。初対面だからこそいろんな話を掘れるし、人脈を作れて楽しい。

適度に話したらおひるを食べる時間が無くなったので、超高速で厚焼き玉子もどきを作ってパンにはさんで食べていく。そしてちょい遅れで次の授業に参加。ぶっちゃけめちゃくちゃ眠くて20分くらいは意識がなかった。それでも何とか授業は参加して、セミナーで課題を進めていく。その後は図書館で明日提出のプレゼン課題を進めた。その最中同じ授業をとっているフルタイムの日本人学生と会った。どうやらインターンシップを進めているらしい。せっかくなら話しながら一緒に課題でもと加わった。その後は彼の彼女、同じ授業をとっている同じくフルタイムの学生。合計4人で近況やリトアニア生活全般のこと、日本のことや人の悪口などを話してかなり楽しかった。あと冬寒くなったら鍋パーティーをすることも決めた。かなり楽しみだ。彼らは隣の建物に住んでいるので近場にいるんだと感心しつつそれでも今まであったことがなくて…。そんな感じで一日を過ごした。

10月9日
朝早起きをしようとしたら失敗。5時に目覚ましをかけて二度寝をしたら8時50分だった。
だが2日間シャワーを浴びていなかったので朝にシャワーを浴びなくてはならない。その結果出たのは9時半。大幅に遅れたけどプレゼンやテストの結果で成績が決まるので半分くらい聞きながら、別な作業もしていく。今日はセミナーもあったが課題を忘れていたので速攻課題に取り組み、なんとか授業前には終われた。いい感じのことを言ってセミナーも終了。オールドタウンのほうに向かう。水曜1限の授業でいつも同じのオランダ人と一緒に行きつつ旅行の日程やオランダについて聞きまくっていたら、リトアニア語の課題を忘れてた。慌ててやる。と思ったら今日はリトアニア語での注文を兼ねてレストランでの食事だけで一日が終わったので助かった。レストランでは教授の子とやリトアニアのことについて聞いた。気まずい瞬間もあったけどそこそこ話せたからよかった。やっぱり大人数で、しかも目上の人と一緒だと気を使ってしまう。ただリトアニア語も学べたし、みんなでごはんを食べる経験はそうそうないので楽しかった。食後の緑茶という名のただの紅茶はかなりおいしくしかも安かったので大満足。会計後トイレに行って出るとみんないなくなっていた。

その後は久しぶりに大量の食材を買う。大根やカボチャも見つけたので買って明日あたりに煮物を作る予定だ。今夜は残っている唐揚げでチーズタッカルビ。と明日久々にラーメンを作るのでそれの下準備のチャーシュー。コチュジャンが欲しいと何度も言ったせいでうざいと思われていなんかなと心配になりつつも少しブログを進めて、あと親と近況報告をして終了した。怒りはすっかり収まってそうで安心した。にゃんこ大戦争でゲームを始めて10年、自分のアカウントを始めて8年、1度も出なかったかさ地蔵をついに出せてうれしかった。あとめちゃくちゃギリギリに金曜日の授業の課題を提出していなかったことに気付けて提出期限5分前に出せた。教授から速攻メールが来て驚いたが無事提出できて安心した。

10月10日
今日日本の友達からオーロラが見れるかもしれないという連絡がきた。太陽フレアの影響で北緯が高いところ、北海道でも見れるかもしれないとのこと。英語でニュース記事を調べるとやっぱり今日か明日には見られそうだ。朝から大根とカボチャの煮物を作りながら、この間作ったコロッケでコロッケサンドを食べて、この煮物めちゃくちゃうまかった。とろとろに溶けたカボチャと、食べれば食べるほど味が染み出る大根が最高すぎる。つい食べ過ぎないように自制心を働かせて幸せな気分のまま、時間もあったので洗濯を回して、だらだらリトアニア語の授業に向けて準備を進める。

そして寮に帰る。今週末にイギリスに行くからハリーポッターを全部見たい。その一心でネットフリックすの契約を済ませた。しかしなんとリトアニアではネットフリックにてハリーポッターが見れなかったのだ。どうしよう、ひたすらハリーポッターが見れるサブすくを調べるとVPNを買うのが安くて速そう。早速購入してようやくハリーポッターが見れた。この作業をしている間、隣の部屋で韓国人の集まりがあったので少しお邪魔させてもらった。みんな既知の人たちだ。中には久しぶりに会う子もいる。日本人二人と四人では圧を感じたけどサブスク契約最優先だったので話はそこそこに作業を進めていた。韓国人の1人がブルーロック好きとのことで絶対ブルーロックを見ろと指切りでの男の約束を交わした。
韓国人は終電も近いのでそこそこで帰った。その後、私は唐突に今日オーロラが見られるかもしれないという話しを切り出した。なんと全員知らなかった。その場で情報を一応確認してみるともう出て確認した方がいいと。いったん外に出たはいいもののあまり見れない。しかし寮の別の日本人が走っていく姿を見た。オーロラが出たとの。もっと暗い場所に向かうと薄っすら空の色が変化していることに気付いた。でも思ったより薄いオーロラ。カメラのナイトモードやシャッタースピードをだいぶ遅くしてようやく見えるレベル。もっとはっきりとした風景が見たくてどんどん山の上に登っていく。
あまり大きな変化は感じられなかったけど、オーロラを見たという事実と写真に写せた達成感で幸せだった。韓国人たちとも記念撮影をしたり、大満足。寮にみんなが戻った後、もっときれいな写真が撮りたいと思って夜中こっそり外出したけど良いものはとれなかった。

夜はハリーポッターを見始める。ここで初めて黄色メロンを食べた。黄色メロンは甘さが濃厚で半玉くらいならまとめて食べられる。4分の1玉だけ食べてたけどおなかがすいてきて、もう一度同じものを食べた。ハリーポッター視聴中、いつも通りの突然の来訪。部屋の前でだべりながら早めに帰っていった。

10月11日
朝卵サンドを作る。ゆで卵はすでに冷蔵庫に、日本でもあまり食べなかったアボカドとマヨネーズを一緒に和えてパンに乗っける。結論。アボカドおいしくない。絶妙な苦さと舌触りの悪さが卵サンドの質を下げる。それでもマヨネーズのおかげで全然食べられる味だし、朝から健康なものを食べた事実が私を支える。今日は水曜日までの課題だったプレゼンの発表。各自スライドにまとめた内容を2分ほど話してを繰り返すだけ。私のテーマは時計について、今まで前例にないからなぜこれを選んだのか聞かれたのっで1回行ったことがある件と、構造が面白いと話したが納得したかは不明。特に突っ込まれるところもなく無事に終わった。友達は提出を忘れていて大変そうだった。久々にみんなでごはんに行くという話になってヘスバーガーに向かう。マックとほぼ同じだがマックより安い。その理由の一つに働いている人の数が明らかに少ないからだ。お昼時なのに2,3人しかいない。30分以上待った。そのうえクレジットカードの機械が壊れて現金のみの支払いになり、もう散々。私と友達はバーガーにお金払うのをばかばかしく感じていて、カードリーダーが壊れたのを機に払えないからと列を抜け出した。タイミングが非常に良かった。そしてそのまま友達の家近くのでかいマキシマにてお昼の買い出し、またここでしか単品のピーマン(緑)が手に入らないのでついでに買っていく。ポトフとボロネーゼを3ユーロ以下(つまりヘスバーガーより安く)食べられて大満足。そこそこ課題をこなして6時前には帰宅した。
夜は前に作ってあったコロッケと煮物、随分豪華だ。この日もおそらくハリーポッターを見たのだろう。